到着予定を直すだけでは、元の製造計画が残ったままになることがあります。ここでは、原料の遅れを起点に、使える在庫、代替の計画、社内外で決めることを整理する手順を紹介します。

到着と使用可能を分けて確認する

仕入先や運送側へ確認する内容は、対象原料、数量、旧予定、新予定、確定か見込みかです。「明日には届きそう」という返答は、製造開始を約束できる情報とは限りません。次にいつ確定情報を得られるかも記録します。

入荷後に受入確認、解凍、前処理などがある場合は、その作業を終えて使用できる時点を確認します。必要な所要時間や条件は、商品・原料ごとの自社手順に従います。

到着と使用可能を分けて確認する:確認表
確認項目 記入欄
原料・規格・対象数量 __
元の入荷日時 __
新しい入荷日時 __/確定・見込み
製造に使える見込み日時 __
次の情報更新時刻 __
仕入先確認担当 __

情報が未確定の間は、確定した場合と間に合わない場合の両方を検討します。一つの楽観的な予定へ全工程を合わせないことが大切です。

現在使える原料と、既存の割当を確認する

次に同じ原料の在庫を確認します。ただし帳簿上の全数量を使えるとは限りません。別商品の製造へ割り当てた分、保留中の分、使用条件が違う規格を分けます。

架空の例として、在庫80 kgのうち、別注文へ50 kgを確保し、10 kgが確認待ちなら、追加検討に使える数量は20 kgです。80 kg全てを今回へ充てると、別の出荷が不足します。割当変更を行う場合は、影響する注文も一緒に確認しましょう。

商品在庫で出荷を補えるなら、原料の追加製造が不要な場合もあります。使える完成品の規格、数量、出荷条件を確認し、同じ不足を原料と製品の両方で補わないようにします。

原料から製造、出荷へ影響をつなぐ

遅れた原料を使う製造番号と、完成品を出荷する予定を並べます。原料の到着が一日遅れても、出荷への影響がない場合と、同日納品が難しくなる場合があります。工程時間や待ち時間、配送の締切まで確認します。

原料から製造、出荷へ影響をつなぐ:確認表
対象製造 必要原料 元の製造日 変更候補日 出荷予定 間に合う条件
__ __kg __ __ __ __
__ __kg __ __ __ __

作業順を入れ替える際は、同じ設備を使う他商品も対象にします。空いた時間へ別商品を入れた結果、遅れた原料が届いても処理できなくなることがあるためです。変更候補日の能力と担当者を確認してから計画を確定します。

代替案は、できる理由とできない条件を並べる

候補は、既存在庫の割当変更、同じ条件を満たす原料の調達、製造順の変更、完成品在庫の使用、出荷分割などです。原料の代替は名称や見た目だけで判断しません。製品仕様、品質、表示、取引条件への影響を担当部署が確認する必要があります。

代替案は、できる理由とできない条件を並べる:確認表
成立に必要な確認 影響を受ける業務 決定者
在庫の割当を変える 他の注文に間に合うか 別製品の製造・出荷 __
製造順を変える 設備、人員、切替作業 当日・翌日の能力 __
別の原料を使う 規格と使用の可否 品質・表示・原価 __
納品を分ける 顧客の受入と配送条件 営業・物流 __

追加費用だけで決めず、後工程の負担や別注文への影響も比較します。成立条件が確認できない案は、確定計画へ入れず候補として残しましょう。

変更を決めたら、同じ情報を一度で共有する

関係者へ渡す情報は、変更後の日時と数量、対象製造・出荷、理由、未確定事項、次の確認時刻です。原料担当だけ、製造担当だけが予定を更新している状態を防ぎます。

顧客へ伝える前には、営業と製造で約束できる範囲を揃えます。到着が未確定なのに「予定どおり出せる」と伝えたり、確認前に全注文を遅延扱いにしたりしないよう、事実と判断を分けましょう。

HAIFFで計画案を作る場合も、変更した原料条件だけでなく、出荷予定や当日の能力が最新か確認します。AIの結果は実行するための案として読み、今回の例外を反映できているか担当者が確認します。

終了後は、実際の到着、使用開始、出荷の時刻を残し、次回必要な余裕や確認時点を見直します。まず一件の遅れについて、使える原料と影響する出荷を一枚につなぐことから始めてください。

注文側の変更は出荷予定が変わったときの見直し順序、原料の識別はロット記録の整理で確認できます。

参考情報