自社条件を決め、同じデータで確認し、採用・保留を判断する三段階
図:自社条件を決め、同じデータで確認し、採用・保留を判断する三段階。AI生成による説明用の概念図です。 図を拡大する

比較に使う在庫や出荷予定を用意し、同じ作業を各システムで試します。結果を見て、採用するか、何が解決するまで保留するかを記録しましょう。

食品工場の計画は、歩留まりや賞味期限、工程の順番、設備能力に左右されます。候補ごとのデモを眺めるだけでなく、これらを含む自社データを渡し、どこまで仕事を進められるかを確かめてください。

最初に、改善したい仕事を一文で書く

「生産管理を効率化したい」を、実際の仕事に書き直します。例えば「翌週の出荷が増えたとき、生産管理担当が原料在庫と設備能力を見て、日別の投入量を直す」。いつ、誰が、何をするかが分かる一文にします。最初は困ることの多い商品を選び、その商品を扱う範囲で比べましょう。

今はその仕事に何分かかり、誰へ確認し、どの表を見ているかを数回記録します。やり直した理由も残しておくと、導入後に改善したかを比べられます。忙しい日だけでなく、通常日と予定が変わった日の両方を見てください。

条件を「必須・検証・将来」に分ける

必須は、欠けると対象業務が成立しない条件です。検証は、説明だけでは判断できず実データで試す条件。将来は、今回の導入判定から切り離せる希望です。

条件を「必須・検証・将来」に分ける:確認表
自社の条件 区分の例 比較時に確認する証拠
製品別の歩留まりを計画に反映する 必須 同じ原料量で計算した結果
急な出荷変更後に計画を直す 検証 変更前後の操作と確認時間
既存の表から必要項目を取り込む 必須 対象の表、形式、更新方法
全拠点の情報をまとめる 将来 対応範囲と追加費用の見積もり
担当交代時も操作できる 検証 別担当者が説明なしで進めた記録

必須項目が多くなったら、それが欠けると最初の運用を本当に始められないかを確かめます。ただし、アクセス権やデータ持ち出しなど社内基準で決まっている項目は、安さで埋め合わせないようにしてください。

比較表は、同じ作業を再現して埋める

ここからは架空の水産加工工場の例です。対象は冷凍惣菜の一商品群。課題は、週の途中で出荷が増えると、原料と製造枠を確認し直す作業が集中することでした。

この例なら、通常週の予定を登録した後、一件だけ出荷数量を増やしてみます。製品在庫、原料在庫、歩留まり、休業日は各候補で同じにします。今使っているExcelでも同じ作業を行うと、移行して何が変わるかを比べられます。

比較表は、同じ作業を再現して埋める:確認表
評価対象 現行運用 候補A 候補B
必要条件を反映した計画になるか 結果を記入 結果を記入 結果を記入
不足や実行困難な条件を見つけられるか 確認方法 確認方法 確認方法
修正後に担当者が承認できるか 操作と時間 操作と時間 操作と時間
日々の更新を誰が担うか 担当と負担 担当と負担 担当と負担

結果の横に「在庫を更新しないと使えない」など、使うために必要な作業も添えます。一度の試験で動いても、毎日データを更新できるかは別の確認です。

HAIFFを候補にする場合の確認点

HAIFFの生産計画は、出荷予定、製品・原料在庫、歩留まり、工場の能力や稼働条件などをもとに、日別の投入量や生産量の案を作る用途です。計画を作った後は、担当者が内容を確認して実行を判断します。

今使うExcelやGoogleスプレッドシートを見せると、必要な項目を説明できます。ただし、どの表でもそのまま自動同期されるわけではありません。対象の表、更新方法、正しい数字を確認する記録を決め、連携できない欄も確かめます。在庫・販売など周辺業務をどこまで置き換えるかも、個別に確認してください。

選定会議では、採用条件と保留条件を残す

比較後は、試すための条件を具体的に残します。例えば「この商品を担当Aが運用し、必須項目を確認できれば開始」「必要な連携ができなければ保留」とします。価格、仕事への適合、社内で残る作業を別々に示すと、安さだけで決めずに済みます。

次の打ち合わせには、改善したい仕事の一文、現在の表の項目一覧、通常日と変更日の記録を持参しましょう。機能を聞くだけの場から、自社の仕事を試す場へ進められます。

HAIFFでは、原料の上限と稼働日を計画条件に組み込む

HAIFFは、生産ルールに一日に使える原料の数量・重量やロットの割り当て方を設定し、稼働カレンダーで原料・商品・ルールを日別に紐付けます。休業日は製造量をゼロにする、人員が増える日は上限を変えるといった工場の条件を、数量計算へ渡す仕組みです。

HAIFFでは、現在の商品在庫と出荷予定を確認して計算を始め、日別の原料投入量・商品生産量を見ます。自社データで比較する際は、次の表を使って入力と結果を照合してください。

HAIFFでは、原料の上限と稼働日を計画条件に組み込む:確認表
比較したい条件 HAIFFで確認するところ
原料の投入上限 生産ルールに設定した一日の数量・重量
休業日や曜日ごとの違い 稼働カレンダーに紐付けた原料・商品・ルール
出荷に対する製造の必要量 在庫と出荷予定を確認したうえでの計画結果
現場へ渡す数量 日別の原料投入量と商品生産量

食品製造の生産管理システムを比較する際のチェックリスト

チェックが残ったら: 入力条件が不足していれば、製品の点数を付ける前に元の表を整理します。条件がそろったら一商品群の試用で同じ作業を再現し、結果と残る社内負担を比較しましょう。