最初から完成コピーを求めるより、「使える事実」「仮説として検討する表現」「根拠がなく使えない主張」を整理すると、確認の手戻りを減らせます。

商品事実の一覧を、根拠と一緒に作る

容量、原材料、製造方法、調理方法、保存方法、販売価格などを、最新版の仕様書や確認済み資料と照合します。企画段階の希望が混じっている場合は、未確定と明示してください。

商品事実の一覧を、根拠と一緒に作る:確認表
情報 根拠として確認するもの AIへ渡す際の扱い
容量・入数 確定した仕様書 数値を変えず使用
原料・産地 配合、仕入情報、表示の確認 使用できる表現を指定
調理・保存方法 検証済みの方法、商品仕様 新しい方法を創作させない
味・食感の表現 実際の商品確認と評価 評価の範囲を超えない
人気・順位・満足度 調査条件と記録 根拠がなければ使わない
健康・栄養に関する主張 適用制度と表示根拠 担当者確認まで保留

「昔から売っているから」「AIが他社でも使われていると言ったから」は根拠になりません。データを入力するときは、業務上必要な範囲に絞り、秘密情報や個人情報の扱いも社内ルールに合わせます。

依頼文には、目的と禁止する補完を入れる

AIへの依頼は、誰にどの媒体で見せるかを含めます。例えば「冷凍惣菜売場で、少量を追加したい人向けに商品説明を三案。以下の確定情報だけを事実として使用し、不明な産地、効果、売上実績は追加しない。確認が必要な表現は別欄に出す」と指定します。

目的が店頭での理解なら、短く食べ方を伝える案が必要です。営業提案なら、取扱条件や用途を整理する案が役立ちます。媒体を決めずに表現を増やすと、どれが良いか判断しにくくなります。

架空例で、事実と仮の表現を分ける

以下は架空の冷凍魚惣菜です。確定情報は「一袋二切れ」と「指定した方法で温めて食べる商品」のみとします。時短効果、栄養上の優位性、人気は確認していません。

架空例で、事実と仮の表現を分ける:確認表
AIの案 判断 修正の方向
大人気の健康おかず 人気・健康の根拠がない 該当する主張を外す
夕食に一品足したいときに 利用場面の提案として検討 実際の量・食べ方と照合
一袋二切れの冷凍魚惣菜 仕様と一致するか確認 確定した数量を保つ
たった数分で専門店の味 時間・比較の根拠がない 確認済みの調理方法で説明

利用場面の提案も、すべての人に当てはまる事実として断定しません。商品を見た人がどのような特徴を期待するかを考え、実物と合っているか確認します。

法令確認は、具体的な表現に対して行う

消費者庁は、実際より著しく優れていると誤認させる品質・内容の表示について、景品表示法の説明を公開しています。また食品の表示には、食品表示法や食品表示基準などの商品・販売形態に応じた確認が必要です。

実務では、すべての文章に一般的な注意文を付けるより、根拠が必要な箇所を特定します。「No.1」「無添加」「健康によい」「必ず満足」などが出たら、どの意味で使うのか、何が根拠なのか、適用される規制は何かを担当者が確認します。小さく注記を足すだけで、本文の誤解を解消できると決めつけないでください。

栄養や健康に関する訴求など、適用制度の判断が必要な場合は、企画側だけで決めず確認先を定めます。根拠が揃わない主張は、確認できた容量、原料の特徴、使い方などを軸に表現し直します。

生成画像も、商品事実と照合する

AIによる包装案や料理画像では、入っていない具材、実際より大きい切身、誤ったラベル文字などが加わる場合があります。画像内の文字、量、色、原材料、盛付けを確認し、実物や確定仕様と食い違う表現を修正します。

商品名や図柄は、既存の商標・著作物との類似、利用するサービスの条件も確認対象です。HAIFFでは包装やパンフレットの画像案を作り、必要な部分を修正する用途が案内されていますが、生成できることだけで販売利用の適切さが確定するわけではありません。

公開前に、一つの版として確認する

最終確認は、文章だけ、画像だけではなく、価格、注記、リンク先を含む実際の掲載状態で行います。確認者、根拠資料、版、日付を残し、仕様変更時にどの販促物を直すか追えるようにします。

公開後はクリック数だけでなく、誤解による問い合わせや購入後の反応も確認します。反応を見て表現を変える場合も、商品事実の一覧に戻って照合すれば、魅力を伝える工夫と正確さを両立できます。

出典・関連情報